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就職活動での小論文の例文

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次の【例題】について、小論文の答案を考えてみましょう。これは、東京都特別区の採用試験の問題を、少し一般的なものへと改題したものです。

近年、都市において、住民に不安を与える犯罪が発生するに伴い、都市生活の中で安全・安心を求める要望が高まっている。
日常生活の中で犯罪被害に遭う不安を住民に感じさせる都市の課題とは、どのようなものであるか。
その課題を要因とあわせて説明したうえで、住民が安心して暮らせる地域社会を実現するための方策について、あなたの考えを論じなさい。

【例題】
都市生活の中で住民に不安を与える犯罪としては、窃盗・強盗や通り魔的な暴行・傷害・殺人などが考えられる。
都市の住民が、自分も日常生活の中でこの種の犯罪の被害に遭うのではないかという不安を感じるのは、なぜであろうか。
もちろん、実際にこの種の犯罪が発生したこと自体が不安の原因となっていることは事実であるが、
住民が居住している場所が都市であるということ自体にも問題があるのではないか。

【答案】
都市において上述の犯罪が発生しやすいのは、主として、次の2つの事実に起因すると考えられる。
第1に、都市においては建物が密集しているために、人の目の届かない場所が多数存在するという事実であり、
第2に、人口密度が非常に高く、かつ、相互に顔見知りでない人が大半であるという事実である。
この2つの事実があるために、上述の犯罪を実行しやすい条件がそろってしまうという結果になると考えられる。
つまり、犯罪を実行しやすい場所が多くあり、かつ、犯罪を実行した後に逃走することが容易であるということである。

以上の2つの事実が、日常生活の中で犯罪被害に遭う不安を住民に感じさせる都市の課題だといえる。
この2つの事実は、都市であるがゆえに生じている課題である。

都市化の過程で建物が密集し、さらに、高層化したことが要因となり、
表通りや繁華街においては、人通りも多く、街灯などの照明も完備しているので、安全であるのに対して、
繁華街を少し離れると、街灯も人通りもまばらな道路もかなり多いというのが現状である。
それに加えて、都市においては、住民の大半が地方から学業や仕事のために都市に出てきて居住している人たちであり、
特に賃貸マンションなどにおいては、隣に住んでいる人がどのような人なのか(居住の目的・年齢・家族構成など)も知らないという状況が通常である。
このような状況が要因となり、都市においては、地域コミュニティが希薄化し、
さらに、街角ですれ違う人のほとんどが見知らぬ人であるという現象が日常的なものとなっている。

それでは、このような状況を前提として、住民が安心して暮らせる地域社会を実現するためには、どのような方策を講じればよいであろうか。

第1の建物の密集・高層化の問題については、街灯や監視カメラの設置という方策による対応が考えられる。
しかし、設備のための予算にも限界があるから、それ以外に、地域の住民による夜間のパトロールなども必要であろう。
これについては、都市における地域コミュニティの希薄化自体が課題になっているのだから、次の第2の問題とも関連することになる。
第2の地域コミュニティの希薄化の問題自体に対する方策としては、地域コミュニティの活性化を目的として、
町内会や商店街の活動として、広い年齢層の住民相互の交流の場を設定する試みが有効ではないかと考える。

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2013年9月30日 | コメントは受け付けていません。 |

カテゴリー:就活の小論文の書き方

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